(知事)
【世界クラスの資源・人材群が77件に!】
お盆が過ぎて、少しずつ涼しくなりましたが、いかがでしょうか。今日のお花はですね、ユリ、それから、ピンクが千日紅、オレンジがサンダーソニア、これですね。大きい葉っぱがドラセナ、分かれてるのがアレカヤシというものであります。
さて、発表項目は合計六つございます。まず、世界クラスの資源・人材群が77件になったということです。イタリアで開催されましたパラ自転車世界選手権で、掛川市ご出身の野口佳子選手が8月3日のタイムトライアルで銀メダル、続く5日のロードレースで金メダルを獲得されました。 野口選手は7月に落車されまして、万全の体調ではなかったということでしたけれども、素晴らしいご活躍をなさいました。
車いすラグビー世界選手権初優勝における本県選手の活躍もございます。オーストラリアのシドニーで開催された車いすラグビー世界選手権で日本チームが世界選手権、パラリンピックを通じて初めての金メダルを獲得しました。8月10日の決勝ではリオデジャネイロ・パラリンピックで優勝したオーストラリアチームを、62対61、1点差で破り、勝利いたしました。沼津市在住の若山英史選手は12名の代表メンバーの一人として数試合にご出場になって活躍されました。
さらに続きまして、ボッチャ世界選手権での本県選手の銀メダル、銅メダルの獲得でございます。イギリスのリバプールで行われたボッチャ世界選手権で、伊東市在住の杉村英孝選手が、8月15日の個人戦で銅メダルを獲得なさいました。さらに、18日には、杉村選手がキャプテンを務められる団体戦で、他の2選手とともに素晴らしい活躍をなさって、銀メダルを獲得されました。2020年の東京パラリンピックに向けまして、3人の選手のさらなるご活躍に期待したいと存じます。
こうして本県の「世界クラスの人材群」は、今回の3件を加えまして、平成25年6月の富士山世界遺産登録から今月で63カ月でございますが、合計77件、今年に入り、13件となりました。お手元にお配りしてるかと存じます。
【駿河湾フェリーについて】
二つ目の発表項目ですが、駿河湾フェリーについてであります。
フェリー事業の撤退が公表されてから、環駿河湾地域の3市3町をはじめ、観光協会、美しい伊豆創造センター、静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合等、大変多くの方々から、事業存続の強い要望が県に寄せられておりまして、官民を挙げてフェリーの利用促進に取り組んでいるところでございます。こうした中、私は7月17日に、文書におきまして、鈴与株式会社会長、鈴木与平氏に向けまして、これまで厳しい経営環境の中、長きにわたってフェリー事業を継続してくださったことに対しまして感謝申し上げるとともに、鈴与株式会社としても事業継続に向けた最大限のご協力をいただきたい旨を依頼したところでございました。これに対しまして、8月15日に鈴木与平、鈴与株式会社会長さんからお手紙が、返事が届きました。その一部を読みます。
フェリー事業継続のための以下の資財一式を、無償で公的機関に提供いたします。
具体的には、一つ、鈴与株式会社から船舶「富士」を無償寄付。
二つ目、株式会社エスパルスドリームフェリーから、土肥の船舶発着場土地・建物・可動橋、乗降の施設でございます。ドルフィン、係留施設であります。および日の出埠頭(ふとう)で使用のポンツーン、ポンツーンというのは、浮桟橋のことでございますが、これを無償寄付。
その他、作業を進めるに当たり、当社にてお役に立つことがございましたらば、全力を挙げてお手伝いをさせていただきたく存じますという旨の大変ありがたい申し出がございました。鈴木与平会長さんはじめ、関係者の皆さまの運航継続に向けたわれわれの思いをですね、受け取っていただきまして、会長さんからこのようなお手紙を頂きましたので、改めて深く感謝を申し上げるところであります。
そこで、この申し出を踏まえまして、直ちに、プロジェクトチームにおいて継続手法のスキームを整理するように指示いたしまして、早速、明日8月23日に、第3回PTを、会議を開催いたします。4月以降の切れ目のない運航の実現に向けて、9月末までには対応策を公表できるよう、スピード感を持って検討を進めてまいりたいと考えております。
7月17日の手紙もですね、これは、PT二人で、副知事がやってるんですが、難波副知事と練りまして、いたしたものでございました。
【駿河湾フェリーの「農林水産物輸送割」の創設による西伊豆産水産物の駿河湾横断流通の実証実験】
三つ目の発表項目も、駿河湾フェリーに関わるものでありますが、駿河湾フェリーの農林水産物輸送割の創設による西伊豆産水産物の駿河湾横断流通の実証実験についてであります。
県は、西伊豆産水産物のブランド価値の向上と取引の拡大に向けて、平成29年度から水産物を県内の主要消費地である静岡市に供給する新しい流通「駿河湾横断流通」の構築を目指して、駿河湾フェリーを活用した流通の実証実験を実施しております。
この「農林水産物輸送割」というのは、このフェリーを利用して、伊豆半島などで生産された農林水産物やその他加工品などを輸送する場合、所定の条件を満たせば利用料金が最大5割引になる割引制度のことです。
ぜひ積極的に活用していただきたいと思っておりましたが、昨年度の実証実験におきましては、物流手段としてのフェリーの有効性が確認できました。そこで、輸送コストの削減が大きな課題の一つとして挙げられていたわけであります。株式会社エスパルスドリームフェリーにとりましても、フェリー需要の喚起が課題となっていました。
そこで、県と会社、このエスパルスドリームフェリーとが連携をいたしまして、国土交通省から農林水産物等の輸送に関する新しい料金設定の認可を受けまして、今般新たな割引、先ほど申しました「農林水産物輸送割」を創設いたしまして、8月28日には本年第1回目の実証実験を実施し、物流利用の事業性等について検証することといたします。
県は、本取り組みがフェリーのより効果的な事業利用の一つのモデルになることを期待しております。
【ラグビーワールドカップ2019開催1年前シリーズイベントの実施】
四つ目の発表項目であります。ラグビーワールドカップ2019開催1年前シリーズイベントの実施であります。
来年9月28日は、ラグビーワールドカップ2019の静岡県での初戦開催日であります。日本代表とアイルランド代表もマッチがございます。いよいよ開催1年前を迎えるに当たりまして、本年9月から11月にかけて、県内における大会への機運をより一層高めるためにラグビーに関連した一連のイベントを、順次開催してまいります。
まず、9月15日と16日の2日間、全国12の開催都市をめぐる移動型小型ミュージアムである、称して「ポップアップミュージアム」が、ららぽーと磐田で開催され、優勝トロフィーも披露される予定であります。
次に、11月3日には、エコパアリーナ大会開催1年前記念イベントを開催いたします。ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーターである、元女子水泳日本代表選手の伊藤華英さんをはじめとした、さまざまなゲストにご出演いただきまして、ステージイベントや日本代表戦の、これ確かニュージーランドと思いますけれども、との試合のパブリックビューイングなどの企画で盛り上げを図りたいと考えております。
そのほか、9月8日、9日、裾野市で「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2018富士山裾野御殿場大会」が開催されます。
また、9月15日と10月6日にはヤマハ発動機ジュビロのトップリーグの試合が、ヤマハスタジアムで開催されます。県では、県内小中高生の観戦無料招待、女性を対象にした解説付きの観戦、親子ペア観戦ツアーを実施いたします。
県民の皆さまにおかれましては、これらのイベントに足を運んでいただくとともに、いよいよ9月19日からチケットの一般向け抽選販売が始まりますので、ぜひお買い求めいただきまして、1年後に迫ったラグビーワールドカップをご一緒に盛り上げてまいりたいと存じます。 |